任せる介助の実践|左麻痺対応・座位でのかぶり服着脱

― 任せる・支える・見守るの技術 ―


① 導入|施設長が抱える課題

かぶり服の更衣介助は、前開きよりも難易度が高い介助です。

特に座位姿勢で、左麻痺がある場合は、

  • 頭を通す際の転倒リスク
  • 顎や指の引っかかり
  • 過介助になりやすい
  • 着患脱健が守られていない

といった問題が現場で起こりやすくなります。

「危ないから全部やってしまう」

それは自立支援の機会を奪う可能性があります。

一部介助は、“全部やらない勇気”が必要です。


② 動画内容の再編集要約(実践ポイント)

■ 事前説明と同意

"Bさん、担当のCです。"
"体調はいかがですか。"
"これから服のお着換えのお手伝いをさせていただきます。"
"よろしいですか。"
"痛かったり辛くなったりしたらすぐに教えていただけますか?"

✔ ポイント(赤):必ず同意と安心の声かけ
✔ 注意(黄):座位姿勢の安定確認(足が床に着いているか)


チャプター1|脱ぐ

■ 健側(右側)から

"右手から脱いでいきましょうか。"

✔ ポイント(赤):着患脱健を守る
✔ 注意(黄):爪や指の引っかかり防止

健側の袖は、できる限りご本人に。

"できるところは、なるべくご自身でお願いいたします。"

職員は脇下から支え、衣類を伸ばしながらサポート。


■ 頭を通す場面

"次は頭を外していってください。"
"なるべくご自身でやっていただけますか。"

ここが最もリスクの高い場面です。

✔ 注意(黄):顎が引っかからないよう見守る
✔ ポイント(赤):健側の手を使わせる


■ 麻痺側(左側)

"左の腕を脱いでいっていただけますか?"

健側の手で患側の袖を抜くよう促します。

✔ 注意(黄):肘・関節は手のひらで支える
✔ ポイント(赤):指に力を入れない


チャプター2|着る

■ 麻痺側から着る

"左側から着ていきますね。"

✔ ポイント(赤):着る時は麻痺側から

袖口をたくし上げ、職員の手で患側の手を下から支えます。

"袖を肩まで引き上げていただけますか。"

可能な範囲はご本人に。


■ 頭を通す

"頭を通していきましょうね。"
"できる限りご自分でやっていただけますか?"

✔ 注意(黄):首・姿勢の安定
✔ ポイント(赤):健側の手を活用


■ 健側の袖

"今度は右手を袖に通していきましょう。"
"少し広げますから、ご自分で手を入れていってください。"

ここも“見守り”が重要。


■ 仕上げ

✔ しわ・たるみを伸ばす(褥瘡予防)
✔ 体調確認

"体調はいかがですか。"
"気分は大丈夫ですか。"
"介助させていただき、ありがとうございました。"


③ 現場での活用シーン

✔ 片麻痺対応研修
✔ 一部介助の標準化
✔ 外国人職員の技術統一
✔ 過介助の見直し
✔ リハ職との連携研修

かぶり服は、現場で多く使われる衣類だからこそ、標準化が必要です。


④ 導入メリット

■ ADL維持・向上

「できる」を奪わない介助。

■ 転倒予防

座位姿勢の安定管理を徹底。

■ 離職率改善

新人が迷わない教育動画。

■ 外国人教育効率化

多言語字幕で理解が早い。


一部介助は“介護力の見える化”

✔ 任せる
✔ 見守る
✔ 支える

この3つのバランスが、施設の質を決めます。


⑤介護教育を変える「動画でOJT介護」

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