~未来の外国人介護福祉士応援プロジェクト誕生秘話~

はじめに

「動画でOJT介護」を開発してから約4年。

私たちは、介護施設の皆様から様々なご意見やご要望をいただきながら、教材の改善を続けてきました。

「字幕があった方がいい。」
「外国語にも対応してほしい。」
「国家試験対策も充実させてほしい。」

そうした一つひとつの声を大切にしながら、少しずつ教材を充実させてきました。

しかし、この社会貢献プロジェクトを始める決意をしたきっかけは、機能追加でも、新しいサービスの企画でもありません。

ある介護施設様との、何気ないZoom打ち合わせの中でいただいた、たった一言でした。


「5人中3人が合格しました。」

2026年3月。

いつものように、お客様とのZoom打ち合わせを行っていました。

その施設では、外国人介護職員の教育に「動画でOJT介護」をご活用いただいていました。

打ち合わせも終盤に差しかかった頃、担当者の方が嬉しそうに、こんな報告をしてくださいました。

「ほとんど動画でOJT介護を中心に勉強して、外国人介護職員5人のうち3人が介護福祉士国家試験に合格しました。」

その瞬間、私は思わず聞き返しました。

「本当にですか?」

もちろん、介護福祉士国家試験に合格できたのは、本人たちの努力があったからです。

仕事を終えたあとに勉強し、休日も教材を開き、日本語を学びながら国家試験に挑戦する。

その努力を、私たちは想像することしかできません。

しかし、その努力を支える教材として、「動画でOJT介護」が少しでも役に立てたのであれば。

それは、私たちにとって何より嬉しい知らせでした。


「もっと多くの外国人介護職員へ届けたい」

その日の打ち合わせが終わったあとも、この言葉が頭から離れませんでした。

「もし、この教材が他の施設でも役に立つのなら。」

「もっと多くの外国人介護職員へ届けることはできないだろうか。」

そんな思いが、何度も頭をよぎりました。

私たちは30年以上、言語サービスに携わってきました。

医学・自然科学分野の英文校閲。

論文投稿支援。

30言語以上に対応する多言語翻訳。

長年仕事を続ける中で、ずっと向き合ってきたのは「言葉の壁」でした。

しかし、日本で働く外国人介護職員の皆さんが直面している壁は、それだけではありません。


言葉だけでは越えられない壁

日本語。

介護技術。

文化。

生活習慣。

職場のルール。

利用者様との接し方。

そして、介護福祉士国家試験。

外国人介護職員の皆さんは、それらを同時に学ばなければなりません。

仕事を覚えながら。

日本で生活しながら。

国家試験にも合格しなければならない。

これは、日本人が想像する以上に大変なことだと思います。

私たちは翻訳会社です。

だからこそ分かります。

外国語に翻訳するだけでは、本当の理解にはつながらないことを。

映像があり、音声があり、繰り返し確認できる教材があって初めて、「理解できた」という状態になります。

だから「動画でOJT介護」は、外国語字幕だけではなく、日本語字幕、漢字ルビ、実技映像、理解度テスト、国家試験対策まで、一つひとつ積み重ねながら作ってきました。


日本の介護を支える力になる

介護業界では、人材不足が深刻化しています。

その中で、多くの外国人介護職員の皆さんが、日本の介護を支えてくださっています。

利用者様のために。

施設のために。

地域のために。

毎日、一生懸命働いています。

その皆さんが介護福祉士国家試験に合格し、長く日本で活躍できるようになること。

それは、一人の資格取得ではありません。

施設全体の力になります。

地域の介護を支える力になります。

そして、日本の介護そのものを支える大きな力になると、私たちは考えています。


私たちにできることは何だろう

もちろん、私たちは介護施設ではありません。

介護職員を直接育成する学校でもありません。

しかし、「教材」を届けることならできます。

何度でも繰り返し学べる環境を作ることならできます。

母国語で理解し、日本語へつなげる教材を提供することならできます。

その積み重ねが、一人でも多くの介護福祉士の誕生につながるのであれば。

それは、私たちにとって30年間続けてきた言語サービスの、新しい社会への貢献だと考えました。


だから、無料で提供することにしました

「売る」のではなく、「応援する」。

このプロジェクトは、そこから始まりました。

もちろん、教材を制作し、システムを運営するには費用がかかります。

しかし、まずは本当に必要としている外国人介護職員の皆さんへ届けたい。

その思いから、

各施設1名、6か月間無料

という形で提供することを決めました。

私たちにできることは決して大きくありません。

しかし、この小さな一歩が、未来の介護福祉士を一人でも増やすきっかけになれば、それだけでも十分意味があると思っています。


このプロジェクトは、まだ始まったばかりです

「未来の外国人介護福祉士応援プロジェクト」は、一度きりのキャンペーンではありません。

参加された皆様からのご意見を伺いながら、教材を改善し、支援の輪を少しずつ広げていきたいと考えています。

そして、いつの日か、

「あのとき、このプロジェクトを利用して合格しました。」

そんな声を、全国の介護施設からいただけるようになることが、私たちの新しい目標です。

あの日、Zoomでいただいた

「5人中3人が合格しました。」

という一言は、単なる成果報告ではありませんでした。

私たちに、新しい使命を与えてくださった言葉だったのです。

外国人介護職員の皆さんが安心して学び、日本で長く活躍できる未来を願って。

私たちは、これからも「動画でOJT介護」とともに、このプロジェクトを育てていきます。

▼動画でOJT介護未来の外国人介護福祉士応援プロジェクト
https://bsp.nai.co.jp/cheer-up-project001/