外国人介護人材の受け入れと育成を支える新たな選択肢
【特別養護老人ホームしらゆり園】
外国人介護人材の
受け入れと育成を支える
新たな選択肢
【特別養護老人ホームしらゆり園】
横浜博萌会 特別養護老人ホーム しらゆり園様が語る「動画でOJT介護」導入の背景と手応え
■「動画でOJT介護」の導入で、こんなに楽になった外国人の教育!まさに「欲しかった動画」です!
横浜市で特別養護老人ホームしらゆり園を運営する横浜博萌会では、近年、外国人留学生や技能実習生、特定技能人材の受け入れを本格化させています。
そうした中で課題となっていたのが、言語や文化の違いをふまえた初期教育の仕組みづくりでした。
今回は、しらゆり園で外国人職員の研修に携わる玉野様、三浦様、大原様に、動画教材『動画でOJT介護』の導入背景や活用方法、感じている手応えについて伺いました。

2026年3月12日
インタビュー実施者
エヌ・エイ・アイ株式会社


インタビューご協力者様
社会福祉法人横浜博萌会
高齢者福祉センター 特別養護老人ホームしらゆり園
ケア部長 玉野様
ホーム長 大原様
ホーム長 三浦様
「そもそも揃っていなかった」外国人介護職員向け教育の土台

NAI
本日はお忙しい中ありがとうございます。まず最初に、『動画でOJT介護』を導入される前、教育や研修の面でどのような課題を感じていらっしゃったのか、お聞かせいただけますでしょうか。

ケア部長
今回、『動画でOJT介護』を使わせていただくきっかけになったのは、外国人の留学生や技能実習生、特定技能の方に対して、多言語対応の面で強みがあると伺ったことでした。実際、そうした教育素材が当法人の中にはまだ十分に揃っていなかったので、そこが導入の大きな入り口になりました。

ケア部長
また、介護業界全体として、職員の定着や人手不足の影響もあって、体系的な研修を実施しづらいという事情があると思います。当法人でも、これまではどうしてもOJT中心になりやすく、研修制度として確立しきれていない面がありました。

ケア部長
さらに、法定研修の観点からも、全職員が同じ水準で学べる仕組みは必要でしたが、現場職員全員が一堂に会して参加するのは難しい場面も多くありました。そうした背景から、動画を活用しながら、より多くの職員が無理なく学べる仕組みを整えていったほうがよいのではないか、という考えに至ったのだと思います。
教える側にとっても「研修内容が整理しやすくなった」

NAI
導入前後で、新人教育や外国人職員の教育にかかる時間、あるいは理解度や現場への活かされ方など、大きな変化は感じられますか。

ケア部長
率直に申し上げると、導入してまだそれほど長い期間ではありませんので、効果の実感という意味ではこれから見えてくる部分も多いと思います。ただ、コンテンツがしっかり作り込まれているので、これまで教える側も少し曖昧だった部分が整理され、研修内容を組み立てやすくなっているのではないかと感じています。
母国語で学べる安心感が、現場に出る前の大きな支えに

NAI
しらゆり園様では複数言語でご契約いただいていますが、外国人職員の教育の中で、具体的にどのような改善を感じていらっしゃいますか。

ケア部長
実際に、言葉の壁は大きいですね。英語である程度伝えられる場面はあっても、インドネシア語やミャンマー語となると、こちらが十分に説明するのは簡単ではありません。今回、事前に本人たちにも聞き取りをしたのですが、やはり母国語で内容を見て、それを実際の利用者対応に結びつけられることで分かりやすかったという声がありました。教育する側としても、何もない状態から伝えていくのではなく、ある程度の基礎知識を動画で学んでもらった上で現場に出てもらえるというのは、大きな利点だと思います。

ケア部長
また、当施設では今年度から比較的まとまった人数の外国人を受け入れ始めたところでしたので、現場職員が一対一でゼロから教えるのは現実的に難しい部分があります。その意味でも、導入段階で一定の基礎を学んだ上で現場に入ってもらえることには、安心感があります。
外国人介護職員の教育をどう整えるか。事前に学んできた知識を、現場のケアと結びつけて理解していく

NAI
特定技能の方の場合、来日前に一定の研修や教育を受けて来られるケースも多いと思います。実際に現場で受け入れてみて、そのあたりはどのように感じていらっしゃいますか。

ケア部長
そうですね。皆さん事前に勉強はしてきていると思いますし、基本的な知識は持って来られていると感じています。ただ、実際の介護現場となると、日本独特のケアの考え方や細かな配慮など、実際に体験してみないと理解しづらい部分も多いのかなという印象があります。 ですので、事前に学んできた知識を、現場のケアと結びつけて理解していくプロセスが必要になると感じています。その点で、動画を見ながら具体的な介助の流れや考え方を確認できる教材は、現場での理解を深めるうえで役立っていると思います。
まずは実技を中心に。現場に直結する内容から段階的に活用

ホーム長
そうですね。まずは実技を中心にしながら、今後は制度理解や虐待防止など、座学的な内容にも広げていく必要があると考えています。そうしたテーマについても、ゼロから研修資料を作る時間を考えると、既存の動画を活用させていただくことで、本人たちの理解もより深まるのではないかと思っています。

ケア部長
実際、福祉そのものの考え方も国によって違いますし、たとえば虐待防止のようなテーマは、最初の段階ではやや抽象度が高く、理解のハードルがある場合もあると思います。その点、まずは身体を使って技術を習得していく実技のほうが、最初の学びとして入りやすい。ですので、まず現場に直結する内容から入り、徐々に広げていく形で展開しています。
まずは実技を中心に。現場に直結する内容から段階的に活用

NAI
現場では、どのような時間の取り方で学習してもらっているのでしょうか。

ホーム長
基本的には業務内で時間を取っています。時間外に任せるのではなく、入職後1〜2か月ほどはまず現場に入らず、『動画でOJT介護』を中心に知識を養う期間を設けています。そのうえで、食事介助や移乗など、比較的基本的な場面から少人数の利用者対応を始めてもらい、概ね3か月を目安に現場での実践へ移っていく流れです。主に就職後3か月程度は、業務内で計画的に活用させていただいています。
まずは実技を中心に。現場に直結する内容から段階的に活用

NAI
研修では、どのような形で動画をご覧になっているのでしょうか。

ケア部長
2人で1台のノートパソコンとモニターを使い、大きな画面で見ながら学習するスタイルです。

ホーム長
人員配置の都合もあって常に付きっきりというわけにはいきませんが、近くにいる管理者や職員に質問できる環境は作っています。
また、当施設では、日本介護福祉士会関連の外国語テキストと『動画でOJT介護』の内容を照らし合わせながら、あらかじめスケジュールを組んで研修を進めています。たとえば、1つのテーマについて1週間程度を目安に、テキスト学習、動画視聴、実技確認を組み合わせながら進めています。苦手そうな部分があれば、再度動画を見返したり、実技をやってみたりといった形で補強しています。
「実技編はとても丁寧」—動画を見てから午後に実践する流れも

ホーム長
介護技術に関する内容は、とても丁寧に作り込まれている印象があります。実際に、午前中に動画を見てもらって、午後に『一緒にやってみましょう』という流れで最初の3か月研修を進めています。『動画でやっていたよね』と声がけをしながら確認できるので、内容としてはとても満足度が高いですね。

NAI
特に印象に残っている動画はありますか。

ホーム長
車椅子のセッティングに関する動画ですね。現場では、どうしても省略されがちな確認事項、たとえば空気圧や不具合のチェックなども丁寧に紹介されていて、『あ、ここまでちゃんとやるんだ』と改めて気づかされました。外国人職員向けというだけでなく、日本人職員にとっても振り返りになる内容だと思いました。
日本人職員にとっても、OJTの“抜け漏れ”を補う教材に

NAI
介護の基本を扱った導入部分の最初の一本の動画、『身体介護業務に於ける必須事項』はいかがでしたか。

ホーム長
声がけの大切さや、利用者の方を子ども扱いしないことなど、本来なら現場で丁寧に伝えるべきことが、非常に分かりやすくまとまっている印象でした。職員が本来教えるべきだけれど、日々のOJTの中ではどうしても抜けたり曖昧になったりしやすい部分を、しっかり確認できるのがよいですね。最初にそうした内容を学ぶ教材として、とても優れていると思いました。
多言語対応が、導入時教育のハードルを下げた

NAI
介護の研修動画は世の中にさまざまありますが、その中で『動画でOJT介護』の特徴として感じていただいている点はありますか。

ホーム長
私たちが最終的な選定をしたわけではありませんが、現場の感覚としては、アニメーションが入っていることは印象的でした。一般的な研修動画にはあまりないので、外国人スタッフにとっても入りやすいのではないかと感じました。日本のアニメ文化に親しみを持っている方も多いですし、『アニメなら教えやすいかもしれないですね』という話はしていました。

ホーム長
それに加えて、やはり多言語に対応していることは大きいですね。インドネシア語やミャンマー語で字幕を見ながら理解できるので、導入時教育の土台として使いやすいと感じています。
「これがなかったら大変だった」—初期教育を支えた存在

NAI
肌感でも結構なのですが、教育効率の面ではどのように感じていらっしゃいますか。

ホーム長
数字で何割と表すのは難しいのですが、今回、特定技能や留学生をどう育てていくかという場面で使わせていただいている中で、最初の1〜2か月は、これがなかったら本当に大変だっただろうなという印象はあります。すべてを職員が一から教えるのではなく、『まず動画を見ておいてもらう』、そのうえで必要なフォローをするという形で進められているので、現場としてはかなり助かっています。
「欲しかった動画」—現場から出た率直な一言

NAI
最後に、この『動画でOJT介護』を一言で表すと、どんなサービスだと感じられますか。

ケア部長
当施設にとって言えば、“欲しかった動画”ですね。

ケア部長
これまでも外国人の方が1人、2人と入ってくることはありましたが、この1年は4人、5人とまとまって受け入れてきました。そうした中で、もしこの教材がなかったら、どのように勉強させればよいのか、言葉が十分に通じない中でどう説明すればよいのか、かなり難しかったと思います。

ケア部長
本当に助かっていますし、あってよかったと感じています。今後についても、施設内で改めて検討はありますが、これからの教育を考えるうえで大切な選択肢の一つになっているのは間違いありません。
今後に向けて—さらに広がる活用の可能性
インタビューの中では、よりスムーズな運用や理解確認の面で、今後さらに活用しやすくなる可能性についての声も聞かれました。一方で、しらゆり園の3名が共通して語っていたのは、「外国人介護人材を受け入れる現場にとって、動画教材は非常に大きな支えになる」という実感でした。
言葉の壁、教育体制づくり、現場の多忙さ。
そうした課題が重なる中で、『動画でOJT介護』は、外国人職員の導入時教育を支え、現場の安心感につながるツールとして活用されています。
代表より一言(編集後記)
今回のインタビューで最も印象に残ったのは、玉野様の「欲しかった動画」という一言でした。『外国人介護職員の受け入れが本格化する中で、教育の仕組みが十分に整っていない』、これは多くの現場が抱えている、極めて現実的な課題だと思います。そのような状況において、「まず動画で基礎を学び、その上で現場に入る」という仕組みが、どれほど大きな安心感を生むのか。今回のお話から、その価値を改めて強く実感いたしました。
教育とは、本来“人が時間をかけて行うもの”ですが、現場には限界があります。だからこそ、「教える負担を減らしながら、質は落とさない仕組み」が必要になります。『動画でOJT介護』が、その一助となれているのであれば、これ以上の喜びはありません。これから外国人介護人材を受け入れていくすべての現場にとって、本サービスが「最初の教育の土台」としてお役に立てることを、心より願っております。

