―介護を学ぶ人の最初の一歩を支えたい。「動画でOJT介護」に込めた私たちの思い
初めて介護の仕事に就いた日のことを、覚えているでしょうか。
聞いたことのない専門用語、初めて見る介護用品、利用者様への声のかけ方、身体の支え方、
食事、排泄、入浴、移乗……。
先輩職員から「分からなかったら、何でも聞いてね」
と言われても、実は困ってしまうことがあります。
何が分からないのかさえ、まだ分からないからです。
何を聞けばいいのか、どう質問すればいいのか。
自分が今困っていることを、どう言葉にすればいいのか。
それさえ分からない。
初めて介護に携わる人にとって、これは決して珍しいことではないと思います。
まして、母国を離れ、日本語を学びながら介護の仕事に就いた外国人職員なら、なおさらではないでしょうか。
「見て覚えて」だけでは難しい時代になりました
介護現場では、これまで先輩職員が新人職員に仕事を教えるOJTが大きな役割を担ってきました。
もちろん、人から人へ直接伝える教育の大切さは、これからも変わりません。
しかし、現場は忙しい。
人手も十分とはいえない。
教える側も利用者様への対応をしながら、新人職員を指導しなければなりません。
一方、教わる側も、
「前にも教えてもらったから、もう一度聞きづらい」
「こんなことも知らないと思われたくない」
と、質問することをためらってしまうことがあります。
そこで私たちは考えました。
人によるOJTをなくすのではなく、その前後を支えるものを作れないだろうか。
そこから生まれたのが「動画でOJT介護」です。
「簡単すぎる」と思われるかもしれません
長年介護に携わっている方や施設長の方が、初めて私たちの動画をご覧になったら、
「ずいぶん基本的な内容だな」
「初任者研修レベルではないか」
と思われるかもしれません。
それは、ある意味ではその通りです。
私たちは、あえて基礎を大切にしています。
なぜなら、移乗も、排泄も、入浴も、食事も、その先にある高度な介護も、
基礎の積み重ねの上に成り立っているからです。
ただし、単に簡単な言葉だけで説明しているわけではありません。
現場で実際に使われる介護・医学の専門用語にも触れながら、その意味を初心者にも理解できるよう説明する。
文章だけでは分かりにくい身体の位置や動きは、映像で示す。
「こうしてください」だけではなく、
「なぜ、そうするのか」まで伝える。
そこを私たちは大切にしてきました。
動画は、何度聞いても嫌な顔をしません
これは動画教材の、とても単純ですが大きな長所だと思っています。
分からなければ、止める、もう一度見る、忘れたら、また見る。
人に聞くことをためらう必要もありません。
一度動画で基礎を確認してから現場に入れば、先輩職員の説明も理解しやすくなります。
そして今度は、
「動画ではこう説明していましたが、この利用者様の場合はどうすればいいですか?」
という、もう一歩進んだ質問ができるかもしれません。
私たちが目指しているのは、動画だけで介護職員を育てることではありません。
動画で基礎を学び、現場で人から学ぶ。
その橋渡しをすることです。
外国語に「訳せばよい」とは考えませんでした
「動画でOJT介護」を作るうえで、もう一つ大切にしてきたことがあります。
外国人介護職員への教育です。
介護・医療には、日常生活ではあまり使わない専門用語が数多くあります。
その言葉を機械的に外国語へ置き換えただけで、本当に正しく伝わるのでしょうか。
私たちは、そこを曖昧にしたくありませんでした。
NAIは、英語論文の校閲・校正、翻訳に30年以上携わってきた会社です。
その経験を活かし、外国語版についても、介護・医学用語一つひとつの翻訳が適切なのかを
検証しながら制作してきました。
これは、介護教育と長年培ってきた言語の専門性、その両方を持つ私たちだからこそできることの
一つではないかと思っています。
外国人職員を「労働力」だけで終わらせたくない
日本の介護現場では、外国人職員の存在がますます大きくなっています。
人手不足を補う存在として期待されることも多いでしょう。
しかし私たちは、外国人職員が単なる「労働力」として消費されるような介護現場にはなってほしくないと思っています。
日本で介護を学ぶ。
技術を身につける。
利用者様から信頼される。
そして介護福祉士という国家資格に挑戦し、専門職として誇りを持って働く。
そんな未来を描けるような教育を提供したい。
それも、「動画でOJT介護」を続けている理由の一つです。
実際に、私たちの動画を中心に学び、介護福祉士国家試験に挑戦した5人のうち、
3人が合格するという結果も生まれました。
もちろん、動画を見たから合格した、と単純に言えるものではありません。
合格は何より、ご本人たちが仕事をしながら勉強を続け、努力した結果です。
それでも、その学びを支える一つの道具として私たちの動画が役立ったのであれば、これほど嬉しいことはありません。
だから、もっと知っていただきたいと思っています
今回、私たちは「動画でOJT介護」をもっと多くの方に知っていただくため、YouTube Shortsを制作しました。
今回はPRですから、率直にお伝えします。
私たちは、「動画でOJT介護」をもっと多くの介護施設に知っていただき、利用していただきたいと思っています。
もちろん、私たちも企業です。
事業としてサービスを提供しています。
しかし、利用施設を増やすことだけがゴールではありません。
新人職員が「分からない」と一人で悩まなくて済む。
外国人職員が、言われた作業をするだけではなく、その意味を理解して介護できる。
指導する職員の負担が少し軽くなる。
学んだ人が成長し、やがて次の人を教える側になる。
そして、その先にいる利用者様が、より安心して介護を受けられる。
そんな循環を作る一つの力になれたらと思っています。
介護を学ぶ人を支えることは、介護の未来を支えること
最初は誰でも初心者です。
「何が分からないのか分からない」ところから始まります。
だからこそ、基礎を丁寧に学べる場所が必要です。
何度でも確認できる場所が必要です。
そして、学び続ければ、その先に進めると思える環境が必要です。
私たちはこれからも、介護現場で働く人たちの声に耳を傾けながら、「本当に役立つ教育とは何か」を考え続けます。
日本人も外国人も関係なく、介護に真剣に向き合う人が学び、成長し、その仕事に誇りを持てるように。
そして、多くの介護施設と、そこで働く人たちが未来を描けるように。
介護を学ぶ人を支えることは、利用者様を守ることにつながる。
そして、介護を学ぶ人の未来を支えることは、介護そのものの未来を支えることにつながる。
「動画でOJT介護」が、そのための小さな力になれれば。
それが、私たちNAIの願いです。




