介護事故はなぜ起きるのか
介護における安全の確保(事故の発生要因・発生原因)
介護の現場では、日々さまざまな事故が発生しています。
転倒事故
誤嚥事故
移乗時の事故
入浴中の事故
こうした事故は、突然起きるように見えますが、実際には必ず何らかの原因や要因が存在します。
そしてその原因を正しく理解することができれば、多くの事故は事前に防ぐことができるのです。
本記事では、アニメ座学研修「動画でOJT介護」の中から、
**「介護における安全の確保(事故の発生要因)」**について解説します。
この内容は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などの研修において、事故防止教育の基礎となる重要なテーマです。
事故はなぜ起きるのか
介護事故に限らず、私たちの日常生活でも事故は起きています。
例えば交通事故。
黄色信号だから大丈夫だと思い、アクセルを踏んだ瞬間、
歩行者が飛び出してきた。
この場合、事故の原因は歩行者ではなく、
黄色信号にもかかわらず加速した運転手の判断です。
また火災事故では、
煙草の不始末
ガスコンロの消し忘れ
といった原因があります。
このように、事故には必ず原因となる要因があります。
そして介護現場の事故も例外ではありません。
介護事故の発生要因は3つ
介護事故の多くは、次の3つの要因に分類できます。
① ご利用者様
② 介護職員
③ 環境
この3つの視点で事故を考えることが、リスクマネジメントの基本になります。
① ご利用者様に要因がある場合
例えば、普段は元気に歩いている利用者様が、
数日間風邪で寝込んでいたとします。
その結果、足腰の筋力が落ちています。
しかし本人は以前と同じ感覚で歩こうとします。
するとどうなるでしょうか。
当然、ふらつきが起きます。
そして転倒事故につながる可能性があります。
また精神的な状態も事故に影響します。
家族との面会後、精神的に不安定になった利用者様が、
焦って歩こうとして転倒する。
こうしたケースも珍しくありません。
現場では次のような声をよく聞きます。
(男性介護士)
経験上、事故が起きやすいのは、ご利用者様が弱っていたり、焦っていたり、急いでいたり、または何か不安があって集中できていないときですね。
つまり介護職員は、
身体状態
精神状態
生活背景
こうした情報を常に把握しておく必要があります。
② 介護職員に要因がある場合
事故の原因は、利用者様だけではありません。
介護職員自身が原因になる場合もあります。
例えば、
睡眠不足
二日酔い
体調不良
精神的ストレス
これらはすべて事故のリスクを高めます。
(女性介護士)
私たち介護職員は、自分の体調管理や感情のコントロールも仕事の一つなんですね。
さらに重要なのが、知識と技術の不足です。
例えば、車椅子からベッドへの移乗。
ボディメカニクスを理解していない状態で介助すれば、
転倒事故や腰痛事故につながります。
つまり介護職員には、
・技術の習得
・知識の習得
・体調管理
・精神状態の安定
これらが求められるのです。
③ 環境に要因がある場合
事故の原因は、環境にもあります。
例えば
段差
濡れた床
滑りやすいタイル
床の電源コード
これらはすべて転倒の原因になります。
また
身体に合わない車椅子
高さの合わない杖
こうした福祉用具も事故を引き起こします。
だからこそ多くの施設では、施設長が口酸っぱく言います。
(女性介護士)
なるほど。だから施設長が毎日「環境整備、環境整備」って言うんですね。
環境整備は、事故防止の最も基本的な取り組みなのです。
事故防止に必要なのは「原因の理解」
介護職員は、
事故が起きた
転倒した
という結果だけを見るのではなく、
なぜ事故が起きたのか
を考える必要があります。
例えば、
・最近歩いていない
・足腰が弱っている
・食事量が減っている
こうした変化に気づき、チームで情報共有すれば、事故は防げます。
介護はチームケアです。
看護師
介護職員
リハビリ職
が連携することで、事故を防ぐことができます。
介護職は命を預かる仕事
介護職は、ご利用者様の身体に直接触れる仕事です。
もし介護職員自身が風邪をひいていれば、
利用者様に感染させる可能性もあります。
その結果、重症化することもあり得ます。
つまり介護職は、
航空機のパイロット
電車の運転士
と同じように、命を預かる職業なのです。
だからこそ、
健康管理
環境整備
リスク予測
が求められます。
事故は起きてからでは遅い
事故は起きてしまってからでは、取り返しがつきません。
だからこそ重要なのは
リスクの予測
です。
例えば、
(男性介護士)
この電気ケーブル、躓きそうで危ないな。テープで止めて隅にまとめておこう。
(女性介護士)
この浴室、滑りやすいから滑り止めマットを敷いておきましょう。
こうした小さな気づきが、大きな事故を防ぎます。
動画で学ぶ介護リスクマネジメント
今回ご紹介した内容は、
アニメーション研修教材
「動画でOJT介護」
の中で、ストーリー形式でわかりやすく解説されています。
特徴は
・アニメで理解しやすい
・新人職員でも理解できる
・外国人職員にも対応(7カ国語)
という点です。
介護施設では、
・新人研修
・事故防止研修
・リスクマネジメント研修
として活用されています。
介護事故は教育で防げる
介護事故の多くは、
知らない
気づかない
共有されない
ことから起きます。
だからこそ、
教育こそが最大の事故防止策なのです。
現場で本当に役立つ介護教育を。
「動画でOJT介護」は、
そのために開発された実践型研修教材です。
介護教育を変える「動画でOJT介護」
この動画でOJT介護の編集、制作は、30年以上にわたり、医学を中心とした日本の自然科学研究を支えてきた、エヌ・エイ・アイ株式会社の科学論文サポートサービスの知見と、40ヵ国語以上の言語を翻訳し続けているNAIway翻訳サービスの経験に裏付けされた安心のサービスです。ぜひご信頼をお寄せください。



